VES!@火の国まつり

笑顔がつなぐ、火の国まつり VES! の挑戦

私たち一般社団法人ごわすは、障がいの有無や年齢、性別、国籍、あらゆる背景を超えて、すべての人が笑顔で、自分らしく、安心して過ごせる「インクルーシブな社会」の実現を目指しています。

その想いを胸に、今年、熊本の夏を象徴する「火の国まつり」に、インクルーシブチーム「VES!」として挑みました。
炎のような熱気が街を包み込むこの祭りで、私たちは“笑顔”を旗印に、人と人をつなぎ、心と心を近づける活動を展開。
熊本から全国へ、そして世界へ——笑顔が連鎖する未来をつくるための大きな一歩を踏み出しました。

VES!とは?

Valuable Everyone’s Smile(大切なみんなの笑顔) の頭文字をとった、一般社団法人ごわすが主催するインクルーシブチームです。
障がいの有無、年齢、性別、国籍、そしてどんな背景を持っているかに関わらず、誰もが笑顔で一緒に楽しめる時間と場所をつくることを目的としています。

私たちが目指すのは、「笑顔をきっかけに人と人がつながり、互いを理解し、尊重し合える社会」。
イベントやお祭りへの参加、地域での交流活動を通じて、多様な人々が同じ空間で過ごすことの素晴らしさを体感してもらいたいと考えています。

VES!は単なるチームではありません

そこに集う一人ひとりの存在が、誰かの勇気や希望の源となり、また別の笑顔を生み出す——
そんな「笑顔の連鎖」をつくるための活動です。

火の国まつりとVES!

火の国まつりは、熊本の歴史と文化を象徴する夏の一大イベントです。
阿蘇の雄大な自然を思わせる力強い踊り、色鮮やかな衣装、街を練り歩くパレード、そして地元の味や工芸品が一堂に集まります。
今回のVES!のテーマは「大切なみんなの笑顔」。
日々、家事や育児、仕事や介護などに奔走し、自分の時間を削っているお母さんやお父さん、また日常の中で孤独や生きづらさを感じている人たちに、思い切り笑える時間を持ってほしい——
そのために、この祭りの場を最大限活用しました。
障がいの有無、年齢、性別、背景に関係なく、子どもも大人も、LGBTQや様々なバックグラウンドを持つ方々も、同じ空間で踊り、笑い、心を通わせる。
そこには境界線など存在しません。
この理念を、熊本の街そのものに刻み込むことがVES!の使命でした。

当日の様子と広がった笑顔

当日は、色鮮やかな半纏をまとい、提灯を掲げたメンバーが、街の灯りと一体になるように総踊りの列へと歩み出しました。
太鼓のリズムに合わせて舞う姿は、観る人の心を引き込み、手拍子や笑顔の輪が観客席まで広がっていきます。
小さな子どもが見上げる先には笑顔で踊る大人の背中があり、高齢の方が手を取り合って一歩を踏み出す光景も見られました。
さらにSNSを通じて県外からも多くの参加者が集まり、熊本の街はかつてないほど多様な人々であふれ、出会いや交流が生まれる場となりました。
それは単なるお祭りの一場面ではなく、「誰も取り残されない社会」の縮図であり、未来への希望そのものでした。

代表理事 福島圭一郎からのメッセージ

この活動を実現できたのは、関わってくださった全員の力です。
参加者も、支えてくれたスタッフも、そして協賛してくださった企業の皆さまも、全員が主役でした。
私たちごわすは、笑顔と行動の連鎖を生み出すことを使命としています。
火の国まつりで見たあの笑顔の光景を、これからも熊本から全国へ、そして世界へ広げていきます。

アンバサダー 横田久世からのメッセージ

笑顔は、時に人の心を救います。
私自身、笑えない時期がありました。
突然の病で両足と両手の指を失い、絶望の中で生きる意味を見失っていた日々。
でも、たくさんの人の笑顔に支えられ、自分自身も少しずつ笑えるようになっていきました。
笑顔はただの表情ではなく、人と人をつなぐ力だと知った瞬間です。
火の国まつりでは、その力を全身で感じました。音楽に合わせて踊る仲間たち、沿道で手を振ってくれる子どもたち、見守るように微笑む高齢の方。
全員が“笑顔の輪”の中にいました。
私はこれからも、この輪を広げ続けたい。
笑顔を届け、笑顔を受け取り、それをまた誰かにつなげていく。
そんな活動を続けることが、私の生きる意味です。

協賛企業への感謝

支援なくして成し得なかった一日

今回のVES!@火の国まつりは、多くの企業さまの温かいご協賛により実現しました。
いただいたご支援があったからこそ、多様な参加者が安心して集まり、全力で祭りを楽しむことができました。

ご支援のかたちと活用例

協賛金は、半纏や提灯、横断幕、運営費などに活用。
半纏や提灯に刻まれた社名は沿道からもはっきり見え、企業さまと共に踊っているような一体感を生みました。

企業ごとの想いとつながり

初めて活動を知って応援してくださった企業もあれば、長年地域を支えてくださっている企業もあり、規模を問わず全ての支援に同じ温かい想いが込められていました。
中にはSNSで活動を紹介してくださったり、当日現地で参加してくださった企業もありました。

笑顔の裏にあった“応援の力”

あの日の参加者や観客の笑顔の背景には、企業さまの「応援する気持ち」が確かに存在していました。
その支えがなければ、この景色は決して生まれなかったと私たちは感じています。

感謝を未来へつなぐ決意

「企業の皆さまの支えがあったからこそ、あの日の笑顔は生まれた」
その事実を胸に、私たちはこれからも成果でお返しし、共に未来をつくるパートナーとして歩み続けます。

笑顔のバトンを未来へ

火の国まつりで交わした一つひとつの笑顔は、そこで終わるものではありません。
あの日の笑顔とエネルギーは、きっと別の場所で、別の人の挑戦や夢へとつながっていきます。
これが私たちの考える「恩送り(ペイフォワード)」です。

今回、熊本の街で生まれた笑顔は、見ていた人の心を動かし、その人がまた誰かを励まし、やがて全国へ、そして世界へと広がっていく。
そんな未来を私たちは信じています。

来年、私たちはさらに多くの仲間と共にこの輪を広げます。参加者の数も、笑顔の数も、そして恩送りの連鎖も、もっと大きく、もっと遠くへ。
火の国まつりの熱気と人の温もりを胸に、来年もまたこの場所で、あなたと一緒に笑顔を交わしたい。

笑顔のバトンを、次はあなたへ。
あなたの一歩が、未来の誰かの希望になります。